
共有持分の買取業者との取引で、トラブルに巻き込まれるリスクはゼロではありません。しかし、ほとんどのトラブルは「契約前の正しい知識」で防げます。この記事では、実際に起きているトラブル事例7つと、契約前に確認すべきチェックポイント、トラブル発生時の相談先、法律で身を守る方法までをまとめています。
あなたは今、どの段階ですか?
- まだ買取業者に問い合わせていない方:前半の「トラブル事例」と「選び方のポイント」が参考になります
- すでに業者と話を進めている方:「契約書のチェックポイント」「クーリングオフ」のセクションを優先してお読みください
- すでにトラブルに巻き込まれている方:「相談先ガイド」から読み進めてください
この記事を書いた人
訳あり不動産 買取相談センター 編集部
共有持分・再建築不可・空き家・相続不動産など、売却時に判断が難しい不動産情報を調査・整理する編集チームです。公式情報や公開データをもとに、相談先選びで迷いやすいポイントを中立的にまとめています。
共有持分は、物件の状態だけでなく、持分割合、他共有者との関係、占有状況によって査定条件が変わります。1社だけで判断せず、共有持分や訳あり不動産に慣れた会社を比較しておくと、手取り額や進め方の違いを把握しやすくなります。
共有持分の売却で迷ったら
目次
共有持分に強い買取業者を比較
共有持分は、一般的な不動産よりも権利関係や共有者との調整が問題になりやすい分野です。 高く・早く・安全に売却を進めるには、共有持分や訳あり不動産の買取に慣れた専門業者を複数比較することが大切です。
ワケガイ
株式会社ネクスウィル
共有持分を含む訳あり不動産を、全国対応の専門会社に相談したい人向け
- スタッフ全員が宅地建物取引士
- 士業連携あり
- 契約不適合責任の免責相談可
ラクウル
株式会社ネクサスプロパティマネジメント
スピード感を重視して、現況のまま早めに整理したい人向け
- AI査定あり
- 自社直接買取
- 弁護士・司法書士連携
成仏不動産
マークスライフ株式会社
共有持分に加えて、事故物件や相続・残置物問題もある人向け
- 事故物件特化
- 特殊清掃・遺品整理対応
- 相続・税務相談も視野
| 業者名 | 対応エリア | 共有持分との相性 | スピード | 費用 | 特徴 | 相談先 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| No.1 ワケガイ 株式会社ネクスウィル | 全国 | 共有持分・再建築不可・空き家など幅広い訳あり不動産に対応 | 最短3日で現金化 | 査定無料・仲介手数料不要 |
|
公式サイト |
| No.2 ラクウル 株式会社ネクサスプロパティマネジメント | 全国 | 共有持分・事故物件・再建築不可など幅広い難案件に対応 | 最短即日 | 査定・現地調査無料 |
|
公式サイト |
| No.3 成仏不動産 マークスライフ株式会社 | 全国 | 事故物件・孤独死・ゴミ屋敷など心理的負担の大きい物件に強い | 最短即日入金 | 査定無料・買取後の売主責任なしを訴求 |
|
公式サイト |
| No.4 訳あり物件買取プロ 株式会社ブリリアント | 東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県 | 1都3県の借地権・底地・再建築不可・共有持分などに対応 | 最短7日実績あり | 査定・出張費無料 |
|
公式サイト |
| No.5 借地権相談所 株式会社ハウスクル | 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県 | 借地権・底地・地主トラブルなど権利関係の複雑な案件に強い | スピーディーに売買可能 | 相談・出張・調査無料 |
|
公式サイト |
※ 買取価格や対応可否は、物件の所在地、持分割合、共有者との関係、登記状況、残置物の有無などで変わります。 共有持分の売却では、1社だけで決めず、複数社の査定条件を比較することをおすすめします。
掲載順は当サイト編集部の評価基準(対応範囲・公開情報の充実度・スピード等)によるものです。
共有持分の買取業者に多い7つのトラブル事例
共有持分の買取業者にすべて悪質な会社が多いわけではありません。実際には、親身に相談に乗り、適正価格で買取を進める優良な業者も数多く存在します。
ただし、一部の悪質または知識不足の業者との間で、以下のようなトラブルが報告されています。事前に知っておくことで、同じ被害を防ぎやすくなります。
①相場より著しく低い金額での買い叩き
共有持分は一般の不動産より流動性が低いため、査定額が通常より低めになる傾向があります。しかし、それを利用して「共有持分には価値がない」「他では買い取ってもらえない」などと不安をあおり、相場より不当に低い金額で契約させようとするケースがあります。
査定額が提示されたら、その根拠を必ず聞きましょう。「周辺の取引事例」「持分割合」「物件の状態」「査定の算出方法」などを具体的に説明できない業者は要注意です。
②「高額買取」と言って契約後に減額する手口(サンドバッグ手法)
逆に、「他社より高く買い取ります」と異常に高い査定額を提示する業者にも注意が必要です。これは「サンドバッグ手法」と呼ばれ、契約を先に取ってから、後になって減額を持ちかける手口です。
「思っていたより建物の傷みがひどかった」「測量が必要になった」「残置物の処分費用がかかる」などと理由をつけて、契約後に金額を引き下げようとします。最初の高額査定に飛びつかず、複数社の査定を比較しておくことで、こうした手口を見抜きやすくなります。
③契約後に想定外の費用を請求される
契約時には説明がなかった測量費、解体費、書類作成費などを、後から追加請求されるトラブルも報告されています。
宅建業法では、買取業者が売主に交付する契約書(37条書面)に売買代金以外に売主が負担すべき費用がある場合は、その金額と内訳を記載する義務があります。契約書に「売主負担となる費用」がどこまで明記されているかを確認し、不明瞭な点は契約前に質問しておくことが重要です。口頭での説明ではなく、書面で確認する習慣をつけましょう。
④不安を煽って冷静な判断をさせない営業
「今決断しないと大変なことになる」「この機会を逃したら二度と売れない」などと、時間的プレッシャーをかけて冷静な判断を奪おうとする営業手法も後を絶ちません。
共有持分の売却に「今すぐ決めなければならない」理由は基本的にありません。強引な決断を迫る業者は、契約後に不利な条件を飲ませようとしている可能性が高いです。「持ち帰って検討します」「家族と相談します」と言える余裕を持ちましょう。
⑤契約書の重要な条項を説明しない
契約書に「契約不適合責任免責」「現状有姿渡し」などの条項が含まれているのに、その意味や影響を十分に説明しない業者がいます。
「気にしなくて大丈夫です」「これは決まり文句です」などと言われても、その場でごまかさず、納得できるまで説明を求めてください。宅建業法では、契約書(37条書面)の内容について宅地建物取引士が記名し、説明する義務があります。説明できない、または説明を避ける業者は、知識不足か何かを隠している可能性があります。
⑥買取金の支払いが遅れる・一方的に差し引かれる
契約通りの期日に入金されない、あるいは契約時に説明のなかった理由(雨漏りやシロアリなど)をつけて、買取代金を一方的に差し引くトラブルもゼロではありません。
契約書に「代金支払いの条件と期日」「残代金決済の時期」が明確に記載されているか、また「買主都合による解除や減額の条件」がどうなっているかを確認しておきましょう。
⑦買取業者が他の共有者とトラブルを起こす
あなたが売却した後、買取業者が新たな共有者として他の共有者と交渉を始めます。このとき、業者が強引な態度を取ると、他の共有者との関係が悪化し、そのしわ寄せが「あの業者を入れたのはあなたのせいだ」と売主であるあなたに向くこともあります。
賃料の請求や立ち退きの要求、共有物分割請求訴訟など、業者によって進め方は大きく異なります。事前に「売却後の進め方について、他の共有者とどのように交渉するのか」を確認しておくと安心です。
あわせて読みたい

なぜ価格だけで買取業者を選んではいけないのか
共有持分の買取を検討するとき、まず気になるのは「いくらで売れるか」という価格でしょう。もちろん価格は重要な判断材料です。しかし、価格だけで業者を選ぶと、契約後にさまざまなトラブルに巻き込まれるリスクが高まります。
共有持分の買取価格が「通常より低い」のは本当か
共有持分は、不動産全体を売却する場合と比べて買取価格が低くなる傾向があります。これは以下の理由によるもので、ある程度は避けられない特徴です。
- 単独で自由に処分できる物件に比べて市場が狭い
- 他の共有者の存在が売却のハードルになる
- 買取業者がリスクを取って買い取るため、その分が価格に反映される
問題なのは、「共有持分は相場より安くて当然」という認識を悪用して、不当に低い金額で契約させようとする業者がいることです。複数社から査定を取れば、「この価格は適正か」を判断しやすくなります。
高額査定に潜む「サンドバッグ手法」
逆に注意したいのが、異常な高額査定を提示する業者です。「他社より100万円も高い」と言われれば、誰でもその業者に決めたくなります。しかし、その裏には以下のような手口が潜んでいることがあります。
サンドバッグ手法の典型パターン
ステップ1:相場より20〜30%高い査定額を提示して競合を排除する
ステップ2:契約を取った後、「実は思っていたより資産価値が低かった」などと理由をつけて減額を提案
ステップ3:「契約してしまったから仕方ない」と相手が折れるのを待つ
この手法に対抗するには、最初の高額査定をうのみにせず、複数社の査定を比較した上で業者を選ぶことが有効です。
価格以外で比較すべき3つの軸
| 比較軸 | 確認するポイント | なぜ重要か |
|---|---|---|
| ①契約条件 | 解除条項、違約金、支払い条件、特約の有無 | 価格が良くても、契約条件が不利なら実質的な損になる |
| ②対応品質 | 査定根拠の説明、質問への回答、担当者の誠実さ | 契約後にトラブルが起きた時に頼れるかどうか |
| ③売却後のフォロー | 他の共有者との交渉方針、買取後の方針 | 売った後も影響が続くため、事前の方針確認が欠かせない |
あわせて読みたい

契約前に必ず確認すべき5つの契約書チェックポイント
買取業者と契約を結ぶ前に、契約書の以下の5つのポイントを必ず確認してください。「後で読もう」ではなく、契約前にその場で確認する習慣をつけましょう。
①手付解除条項
買主(業者)が手付金を放棄することで契約を一方的に解除できる条項です。民法557条では「買主は手付を放棄し、売主はその倍額を現実に提供して、契約の解除をすることができる」と定められています。ただし、相手方がすでに履行に着手している場合は、手付解除はできなくなります。
手付金の金額と、解除できる期間が明確に書かれているかを確認しましょう。
②違約金・キャンセル料の金額と条件
あなたの都合で契約を解除した場合の違約金がいくらになるか、必ず確認してください。一般的には売買代金の10〜20%程度が違約金の上限とされることが多いですが、著しく高額な違約金条項は消費者契約法第9条で無効になる可能性があります。同条では「当該事業者(買取業者)に生ずる平均的な損害を超える部分は無効」とされています。
「売主都合の解除:売買代金の◯◯%」といった記載があれば、その金額が合理的かどうかを確認しましょう。
③契約不適合責任の範囲(免責条項の有無)
「現状有姿渡し」「契約不適合責任免責」といった条項が入っていないか確認します。これらが入っていると、後日建物に不具合が見つかっても、買主(業者)に責任を問えなくなる可能性があります。
「瑕疵担保責任(契約不適合責任)を免責とする」と書かれている場合は、その意味と影響を必ず確認しましょう。また、免責条項があっても、業者が故意に不具合を隠していた場合などは、消費者契約法第4条(不実告知)に該当する可能性があります。
④売買代金の支払い条件と時期
「代金は◯月◯日までに支払う」「残代金決済と同時に引渡し」など、支払いの条件と時期が明確に記載されているかを確認します。宅建業法37条に基づく契約書(37条書面)には、代金の支払い方法と時期、物件の引渡し時期を明示する義務があります。
「買主の都合により支払いを延期できる」といった条項が一方だけに有利な内容になっていないかも見ておきましょう。
⑤特約事項(後から追加費用を請求されないか)
契約書の特約欄に、「残置物の処分費用は売主負担」「測量が必要な場合は売主負担」など、追加で費用が発生する条件が書かれていないかを確認します。
口頭で「追加費用はかからない」と言われても、書面に明記されていなければ後で主張が通らない可能性があります。全て書面で確認する習慣をつけましょう。

クーリングオフと消費者契約法で契約を守る方法
もし「やっぱり売るのをやめたい」と思った場合や、業者に不利な条件を押し付けられた場合、法律で契約を守る方法があります。代表的なものが「クーリングオフ」と「消費者契約法」です。
クーリングオフが使える条件とは
不動産の買取契約には、宅地建物取引業法第37条の2に基づくクーリングオフ制度が適用される場合があります。ただし、すべてのケースでクーリングオフが使えるわけではありません。以下の条件をすべて満たす場合にのみ適用されます。
クーリングオフの適用条件(宅建業法第37条の2)
- 売主が宅建業者ではない個人であること(あなたが該当)
- 買主が宅建業者であること(買取業者が該当)
- 宅建業者の事務所などで契約をしていないこと(自宅や喫茶店などでの契約が対象)
- 宅建業者からクーリングオフについての書面を受領した日から8日以内に書面で通知すること
- 物件の引渡しと代金の全額支払いが完了していないこと
宅建業者の事務所で契約した場合、クーリングオフは適用できません。このため、悪質な業者は「事務所に来てください」と誘導してクーリングオフを封じることがあります。訪問販売や電話勧誘がきっかけで契約を検討する場合は、特に注意が必要です。
クーリングオフを行う場合は、内容証明郵便など発送した日付が証明できる方法で送ることをおすすめします。
消費者契約法で取消しや無効にできるケース
クーリングオフが使えない場合でも、消費者契約法第4条によって契約を取り消せるケースがあります。
| 取消事由(消費者契約法) | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 不実告知(4条1項1号) | 業者が事実と異なることを伝えて契約させた | 「他では絶対に買い取ってくれない」など虚偽の説明 |
| 断定的判断の提供(4条1項2号) | 将来の価格などについて確実と誤解させる言動 | 「来月には価格が半分になる」など根拠のない断言 |
| 不利益事実の不告知(4条2項) | 重要な不利な事実をわざと伝えなかった | 契約書の重要な条項の意味を説明しなかった |
| 不退去・退去妨害(4条3項3号) | 帰ろうとすると引き留めて契約させた | 長時間にわたって帰さず契約を迫る |
また、契約条項に関する保護として以下の規定もあります。
- 消費者契約法第9条:違約金などが事業者に生ずる平均的な損害を超える場合、その超える部分は無効
- 消費者契約法第10条:消費者の利益を一方的に害する条項は無効
取消しができる期間は、契約した時から5年間、または取消しの原因に気づいてから6ヶ月以内とされています。
契約後に気づいた場合の対処法
契約後に上記のような事実に気づいた場合でも、消費生活センター(188番)に相談すれば、事業者とのあっせんや情報提供を受けることができます。また、弁護士に相談して取消しや無効を主張する方法もあります。不安を感じたら、早めに行動することが大切です。
あわせて読みたい

トラブルに遭ったらどこに相談する?【段階別相談先ガイド】
万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合、段階に応じて相談先を変えることが有効です。以下のフローを参考にしてください。
第一段階:消費生活センター(188番)
業者との間で価格や契約条件に不満がある、説明と違う対応をされたなどのトラブルは、まずお住まいの自治体の消費生活センター(全国共通:188番)に相談しましょう。
消費生活センターでは、消費者と事業者の間に入ってあっせんを行ってくれます。相談は無料で、匿名でも相談できます。共有持分の買取に関する相談実績があるかどうかを確認してみるのもよいでしょう。
第二段階:弁護士・法テラスへの相談
以下のようなケースでは、弁護士への相談を検討したほうがよいでしょう。
- 消費生活センターのあっせんでも解決しない
- 契約解除や損害賠償請求など、法的な手続きが必要になりそう
- 業者が弁護士を立ててきた
- キャンセル料や違約金の金額が高額で納得できない
- 消費者契約法に基づく取消しを検討している
弁護士費用の目安は以下の通りです。
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 初回相談料 | 無料〜11,000円程度(法律相談による) |
| 着手金(依頼時) | 10〜30万円程度(事案の複雑さによる) |
| 報酬金(成功時) | 獲得額の10〜20%程度 |
初回相談は無料または低額の事務所も多いため、迷ったらまずは無料相談を利用してみるのも方法です。
また、収入が一定以下の方は、日本司法支援センター(法テラス)の利用も検討してください。法テラスでは、所定の収入・資産要件を満たせば、無料法律相談(1事件につき3回まで)や弁護士費用の立替え制度を利用できます。
第三段階:警察相談(#9110)
以下に該当する場合は、警察相談専用電話(#9110)や最寄りの警察署に相談してください。
- 業者が詐欺行為を行っている(明らかに嘘の説明で契約させた)
- 脅迫的な言動で契約を迫られている
- すでに支払ったお金が戻ってこない
- 業者が行方不明になった

トラブルを避けるための買取業者選び7つのチェックポイント
トラブルに遭わないために最も効果的なのは、契約前に業者を正しく見極めることです。以下の7つのポイントを確認し、安全に取引できる業者かどうかを判断しましょう。
| チェックポイント | 良い業者の特徴 | 要注意な業者の特徴 |
|---|---|---|
| ①共有持分の実績 | 共有持分の買取実績が明確に公開されている | 「不動産全般」としか言わず、共有持分の具体実績を出せない |
| ②宅建免許の開示 | ホームページや契約書に免許番号が明記されている | 免許番号の開示を渋る、過去の行政処分歴がある |
| ③専門家との連携 | 弁護士・司法書士・税理士と連携している | 「司法書士は自分で手配して」と丸投げする |
| ④査定根拠の説明 | なぜその金額になったか、具体的に説明できる | 「共有持分だからこれくらいです」と根拠を示さない |
| ⑤担当者の対応 | 質問に誠実に回答し、強引な決断を迫らない | 「今日決めないと」「ここだけの話」などの圧迫営業 |
| ⑥トラブル対応方針 | 売却後のフォローや問題発生時の対応が明確 | 「売った後のことは知らない」という態度 |
| ⑦専門性の深さ | 自分の状況(相続・離婚・私道・空き家など)に対応できる | どの案件でも同じテンプレート対応 |
宅建免許の有無は、国土交通省「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」(https://etsuran2.mlit.go.jp/TAKKEN/takkenKensaku.do)で確認できます。会社名や免許番号を入力すれば、過去の処分歴や許可の有効期限を調べることが可能です。契約前には必ず確認する習慣をつけましょう。

よくある質問(FAQ)
Q1. クーリングオフは共有持分の買取でも使えますか?
宅建業者が買主で、個人の自宅など業者の事務所以外で契約した場合、契約日から8日以内であればクーリングオフが可能です。ただし、業者の事務所で契約した場合は適用されないため注意してください。クーリングオフが使えない場合でも、消費者契約法に基づいて契約の取消しを主張できるケースがあります。
Q2. 契約後にキャンセルしたい場合、キャンセル料はいくらですか?
契約書に記載された違約金条項によります。一般的には売買代金の10〜20%程度が目安ですが、著しく高額な違約金は消費者契約法第9条により無効となる可能性があります。キャンセルを検討する場合は、まず契約書の条項を確認し、不安があれば消費生活センター(188番)や弁護士に相談してください。
Q3. 買取業者が他の共有者に強引な営業をしています。止められますか?
買取業者が取得した持分を基に、他の共有者に対して売却や賃料の請求を行うこと自体は法的に可能な場合があります。ただし、強引な訪問や脅迫的な言動がある場合は、警察相談(#9110)や消費生活センターに相談してください。事前に「売却後の他の共有者との交渉方針」を業者に確認しておくことで、このリスクを減らせます。
Q4. 弁護士に相談すると費用はいくらくらいかかりますか?
初回相談は無料〜11,000円程度の事務所が多く、まずは無料相談を利用することをおすすめします。着手金は10〜30万円程度、報酬金は解決金額の10〜20%程度が目安です。契約前の段階での相談であれば、初回相談料のみで済むケースも多いです。また、収入が一定以下の方は法テラスの無料相談(1事件3回まで)も利用できます。
Q5. 査定額が他社より極端に高い場合、なぜ注意が必要ですか?
異常に高い査定額は、契約を取るための「サンドバッグ手法」である可能性があります。契約後に「実際には価値がなかった」などと言って減額を提案されるリスクがあります。複数社の査定を比較し、「なぜその価格になるのか」の根拠をしっかり確認しましょう。
Q6. 買取業者の宅建免許はどこで確認できますか?
国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で確認できます。会社名や免許番号を入力すると、免許の有効期限や過去の処分歴などが表示されます。契約前には必ず確認する習慣をつけましょう。
Q7. 親族に内緒で共有持分を売却できますか?
自分の持分だけを売却すること自体は可能です。ただし、買取業者が登記を変更する際に、他の共有者に通知が行く仕組みになっているため、完全に内緒にすることは現実的には難しいと考えてください。売却前に家族や他の共有者と話し合うことを強くおすすめします。
あわせて読みたい
まとめ|契約前にできること、今すぐできること
共有持分の買取業者とのトラブルは、以下の3つの習慣で大幅に減らせます。
トラブルを防ぐ3つの習慣
1. 複数社から査定を取って比較する
1社だけの提示額を基準にせず、少なくとも3社程度の査定を比較することで、不当な条件を見抜きやすくなります。
2. 契約書は契約前に確認する
「後で読む」ではなく、契約の場でチェックし、納得できない条項はその場で質問しましょう。書面にない口約束は信用しない習慣も大切です。
3. 困ったら早めに相談する
少しでも不安を感じたら、消費生活センター(188番)や弁護士に早めに相談しましょう。問題が大きくなる前の段階での相談が最も効果的です。
共有持分の買取は、正しい業者を選べば有効な解決手段の一つです。価格だけで判断せず、契約条件や対応品質、売却後のフォローまで含めて総合的に比較することで、安心して取引を進められます。
どの業者を選ぶべきか迷ったときは、複数の買取業者に問い合わせて、あなたの状況に合った条件を比較してみてください。事前に情報をそろえることで、不要なトラブルを避け、納得のいく取引ができるようになります。